チーム(組織)を変えることが出来るか

何かを変える必要がある。〝何か〟とは。

 前回ブログに書いたように僕は自分の成長だけでなくチームの成長を考えるようになった。

naokiblog.hatenablog.com

 

成長するとは変化するということ。想像してほしい、今までの自分を変えようとなると覚悟と行動力が必要だ。言葉では簡単だが実際にはとても難しいことだ。ましてチームを変えるとなるとそれ以上に難しいことは誰にでも理解できる。それでも僕は自分が先頭になって変えていこうと決めた。そこでそもそも何を変えるのかを考えた。(これは僕がキャプテンになった2年の7月頃からの話)。

 

まず、真っ先に思ったのが後輩が入って来たら意見の言える環境にすること。僕は入部して、チームの悪い部分に気づきながらそれを指摘できなかった。そこで、各代のキャプテンに何か選手の中でチームに足りないものや思うことがあったら積極的に言ってくれと声をかけた。また、積極的に縦のコミュニケーションを取り、後輩からも話出せる環境にした。実際にチームのことを僕に話してくれたのはごく一部だがそれでもよかった。全員が発言できるような性格ではないので、各代表がまとめて話してくれれば成果が出ると思ったからだ。

次に、意志を統一することだ。とてもシンプルだが互いに目指す方向がバラバラではチームとしてまとまることは出来ない。そこでミーティングをした。もしかしたら監督が決めることなのかもしれないが、ここを目指す!とはっきりしたものは無かったので選手間で確認した。ちなみに目標は〝県で優勝すること〟だった。嬉しいことにほとんどの選手がそこを目指したいと自ら手を挙げてくれた。(今では何故、全国優勝と目標を立てなかったんだと後悔しているが・・・笑)。後輩たちの中には、その目標でさえ過去の結果を考えれば、現実的じゃないと考える者もいたと思うが自分たちがリードしようと思った。

次は練習への姿勢。僕たちのチームは円陣を組んでから練習がスタートする。授業が終わり、着替えて円陣を組む場所に来るまでの身体の準備や心の準備は人それぞれだ。サッカーのスイッチの入れるタイミングも人それぞれ。円陣を組んだからってスイッチを入れなきゃいけないわけでもない。ただ、グラウンドに出て来てからネガティブな発言を発することは許さなかった。具体的には「だるいな〜」「帰りたい」「やる気でねー」等の発言だ。正直、この発言は発した本人しか耳に入らなければ別によかった。部活に出ることは強制ではないからだ。ただ、出た来る以上その発言を聞いた他の選手を悪い方向に巻き込んだり、やる気を持って出て来ている選手に気分を悪くさせて欲しくなかったからだ。恐らく僕の耳に入らないこともたくさんあったと思う。なんせ誰よりも早く準備を済ませグラウンドに出るようにしていたからだ。授業後すぐに練習なんて、その切り替えを高校生に求めるのは難しいと思う。もちろん簡単な人は簡単だが。だから僕は半強制的にネガティブな言葉をシャットアウトした。

最後は練習そのもの。1番の課題はここだった。部活は学校の先生が教えている場合がほとんどで、僕たちの学校もそうだった。学校の仕事が残っていて監督が練習に出て来れないことや、途中から来ることも良くあることだった。では、練習は誰が見るのか。僕はGKでGKトレーニングも自分で考え、後輩GKに教えていた。その間FPには指導者がいない。自分たちで高い意識を持ち練習するしかなかったが、GK練習をしながらFPの練習を見ると、要求したいことが山ほどあった。時にGK練習を抜け出し、FPの練習の方に混じったり、外から声をかけることがあったが不十分だった。僕が3年の頃、選手は50人近くいた。仮に指導者に専念しても十分に50人の練習を見ることは出来ないだろう。不可能だ。なので、GKとFPが一緒に行うトレーニングの時は力の限りコーチングをした。

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言葉の魔力

この4つが主に力を入れた部分だ。結局のところ1人1人が変わるしかなかった。僕は話し合いを重要視した。1対1で話し、グループで話し、全体で話し。僕は話しをするときは相手の心に響かないと意味がないと思っている。このブログもツイッターも誰か1人に共感してもらえたら嬉しいと思って書いてるし、何かきっかけになったりしてくれたら嬉しいと思っている。相手によって話し方も変えるし、言葉も選ぶ、音の強弱や気持ちの込め方も違う。人によっては、あえてサッカーの話しをしないし、逆にゴリゴリ戦術の話をする。また、一方通行になってはいけない。絶対にキャッチボールをしなくてはならない。口下手な相手ならそれを引き出す努力をする。

言葉は磁石だと思っていて、相手を引きつけることもできるし、離す事も出来る。僕も時に間違った使い方をしていただろうし、今でも間違えることがある。だからこそ大切なわけで。これを読んでいる方も誰かの言葉に影響されたこと、震えたことがあるだろう。僕は常に、『影響を与える側』でありたいと思っている。

実際に目に見えて変わった選手はたくさんいた。残って練習をやるようになった選手、筋トレを頑張るようになった選手、積極的に発言するようになった選手、周りを冷静に見れるようになった選手、情熱が高くなった選手、コミュニケーションが取れるようになった選手・・・。最後に僕の好きな言葉を紹介したいと思います。

 

『勝ちたいんだろ?強くなりたいんだろ!?だったら、ミスしたら怒鳴れよ!!ふざけた奴はどつけよ!!ルーズボール追わなかっただけで平手が飛んでくるチームだってあるんだ。それができねえからいつまでたっても弱小のまんまなんだよ!!!それは主将の仕事でもPGの仕事でもないチームの中で一番勝ちたいと願ってるやつがやるもんなんだよ。』

これはあひるの空というバスケット漫画に出て来る言葉です。少し表現が過激な部分もあるけど、この意味を感じ取ってほしい。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。